─ ホタルデッキの家 ─ 春 の お 食 事 会 |
3月20日、ホタルデッキの家にて春の食事会“はるん”が開かれました。 この会は、九州の料理人“P”chanと匠斎庵主宰仲村渠が出会い、 ものづくりに対する想いを互いに共感したことから始まりました。 色々な遊びをしながら、形ではない楽しいことをみんなで作り上げ、 それを楽しむ。 この会は「楽しいことをする」それだけが目的です。 建築をつくることも、料理を作ることも、その他のものづくりにおいても、 遊びながらものづくり自体も楽しむ。 これは人を感動させるのには欠かせないことなのではないでしょうか。 |
▲ ゴミ拾い。ほんの1時間でごみ袋4つ分、なかなかの収穫量でした。 中にはいつか自分の捨てたゴミもあるのでしょうか。考えさせられます。 |
当日、お昼過ぎから人が集まり始めました。 デッキの下を流れる幸地川周辺のゴミ拾いから、 料理に使うクレソン採りや島ラッキョウ掘り、 竹の箸づくり、会場のセット、飾りの花摘みなど。 参加したそれぞれがいろいろな場所で好きな作業を していました。 互いに初めて顔を合わせる人も多かったのですが 自然に笑い声が聞こえてきます。 |
▲ クレソン採り隊。あとで料理に使ってもらえました。新鮮でとってもおいしかったです。 |
▲ 島ラッキョウ堀り隊。この日一番の重労働・・・。 これも料理で大活躍しました。 |
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「いろんなところでみんながちょっとずつ仕事を分担して。 そして作業している人たちがそれぞれ楽しそうで。 それがとってもよかったです。 こういうことは若い皆さんにも刺激になるのではないでしょうか。」 最後に奥さまからこんな言葉をいただけました。 |
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会場セッティングも完成。森からの流れてくる風を思わせるようなセッティング。 階段には瓦に貼られたメニュー表。採ってきたイッペイもブーゲンビリアも所長の生けた緑も映えています。 さあ、もうすぐ食事会が始まります。 |
▲ 本日のコース料理です。沖縄の食材を使った新しい味でした。左から [ P's Blue ] [ オレンジ色の夕陽 ] と [ エーゲ海の風 ] [ なごり雪 ] |
全10品のコース料理は、[ KANOUSEI ] と名づけられ 沖縄の食材の可能性を引き出す創作料理が並びました。 [ KANOUSEI ] P's Blue (沖縄近海魚のお造り・ブルーソース添え) なごり雪 (島豆腐とフーチバの和え物) みそじの旅 (なすとゴーヤのみそ炒め) オレンジ色の夕陽 (たんかんドレッシングサラダ) エーゲ海の風 (ティラジャーと大葉のオリーブオイルいため) 森の白雪姫 (ゴーヤのビシソワーズ) ピグニック (ラフテーのサンドイッチ) 和太鼓 (沖縄そばの明太子ソース和え) team (島ラッキョウチャーハンの苦菜あんかけ) グリムの世界へ (島バナナのバターソテー・アイスクリーム添え) |
料理の [ KANOUSEI ] というタイトルは、 沖縄の食材はもちろん沖縄全体の可能性という意味を込めています。 そしてさらに匠斎庵や今日集まってくれたみなさんの、 今日実現できたような設計の枠を超えた、ものづくりへの可能性という意味もあります。 お互いのいろいろな将来に向けての可能性に対してのメッセージです。 (料理長“P”chan のことばより) 遊びの中から楽しいことが生まれてきて、 そんなプラスの循環の中からいいものが生まれてくるんだと思います。 ものづくりってそういうものなのかもしれません。 この食事会の意義をみんなのこれからに生かしてもらいたいと思います。 (匠斎庵 仲村渠のことばより) |
→ 作品紹介 <ホタルデッキの家> |