園田の二世帯住宅~庭園を楽しむ家~

 

敷地はこどもの国近く、沖縄市と北中城の境界近くの傾斜地にあり、
西側には畑の風景が広がる緑豊かで静かな環境にある。
プログラムは親子2つの住宅(将来は3住戸)の計画と、
長い間家づくりのために集めた、庭石と樹々を活かした庭園をつくる要望である。

中央部に傾斜のある変形した敷地(約6mの段差)への配置計画として、
親世帯の棟を眺望の良い北側奥の傾斜部に垂直に配置することにより、
南側に庭のスペースを確保し、各諸室が南側に開放する計画とした。
また、一部半地下構造とし、傾斜の土圧を建物で受けることでコストを削減した。

子世帯の棟は、傾斜に平行に配置し斜面に影響されない構造とし、
隣地の既存の森を囲む形とした。

二つの棟の配置により生まれた、
前の庭・間の庭・斜面の庭(石庭)・下の庭の4つのスペース(庭)は、
隣地の既存の森・隣の庭と有機的に繋がる。
それらは二つの住宅に涼風をはこび、
視覚的な豊かさを与えお互いの生活のプライバシーを守るクッションとなり、
交流し団らんのスペースとして機能している。

傾斜を利用した3層の住空間は、レベルの違う庭園と一体となり、
様々な角度で庭園を楽しめる豊かな空間となっている。
斜面の石庭から水が流れ下の庭の池へと流れる。
風の音・樹々の音・水の音・空の音・虫たちの音・自然を楽しむ家が完成した。

 

外観を見る

 

 

 

 

各庭を見る

 

 

 

 

前の庭からアプローチする親世帯玄関

 

 

 

 

親世帯L・D・Kと和室空間

 

 

 

 

親世帯ーアマハジ空間

 

 

 

 

親世帯 主寝室を見る

 

 

 

 

 

子世帯 ピロティとデッキを見る

 

 

 

 

 

子世帯 LDKを見る

 

 

 

 

 

子世帯 各室・ベランダ