宮里の家Ⅴ~市街地に建つコートハウス~

敷地はマンションや共同住宅が立ち並ぶ沖縄市の市街地にあり、
南・東側には4階建の箱型マンションが建つ。
プログラムは1階に将来施主(奥さんと息子さん)のためのヘアサロンの計画と、
上階に家族4人のための住まいの計画である。

 

密集地の周辺環境を考慮し、
住まいとしてプライバシーの確保が大きなテーマとなった。
外部からの視線を遮り、内部空間を外気に開放し涼風を内部に引き込むため、
隣接するマンション側には花ブロックのスクリーンを3層分配置した。

このスクリーンに囲まれた半戸外のデッキやテラスは、内部空間と外部空間をつなぐ大きな役割を担う。
スクリーンにより各諸室は半戸外空間に開放され、都市の中にあっても外気と接しながら、
生活を楽しめる豊かなコートハウスとなっている。

 

密集地においてもスクリーンの目隠しにより、開放性を高めることで内部を外部化し、
外部を内部化するという大きなコンセプトを持つ住まいとなった。

 

外観を見る。
花ブロックのスクリーンが外部からの視線を遮り、プライバシーを確保する。

 

 

 

 

1階部分は将来ヘアサロンとして利用できるよう計画した。

 

 

 

 

 

玄関からも直接アプローチできるデッキ。
花ブロックのスクリーンにより、外からの視線を遮りながら内部へ涼風を運ぶ。

 

 

 

 

 

リビングはデッキ空間に開放され、涼風を内部に引き込む。

 

 

 

 

 

和室・階段・プレイルーム

 

 

 

 

 

花ブロックスクリーンの3Fテラス。
2Fのデッキと連続する空間。(将来は上部に木のパーゴラの予定)