豊崎の家　～内部化したナーの家～

敷地は、豊崎の新興住宅地にある。
密集した周辺環境においても外部空間とのつながりを持たせるべく、
“内部化されたナー”を提案した。

敷地中央にナーを配し、
道路側はルーバー戸のスクリーンで風の抜けを確保しながら視線や音を緩やかに遮断し、
ナーを内部化した。

ナーを取り囲むように配置されたＬＤＫ・デッキ・寝室棟からは、
ナーを眺め出入りすることができる。
ナーを中心に、各空間が繋がっていくイメージである。

施主からは、やがて巣立っていく子ども達と楽しく快適に暮らせる住まいを所望された。
子の家が、空間が、家族の新たな“拠りどころ”となることを願う。

 

 

客間、リビングへアプローチする通り土間を見る。
台風時には道路側のガラリ戸を雨戸として、廊下側にはめ込めるように工夫している。

道路側に一面ガラリ戸を入れることにより、内部化したナーは内と外が連続する開放的な空間となった。

 

 

連続するリビング、ナー、デッキ、和室の関係性を見る。

 

 

正面外観を見る。
駐車スペースの奥のガラリ戸を開けるとナーと、街並が一体となり通りに変化を与える。