沖縄市立美里中学校 体育館・武道場

このプロジェクトは、公立中学校の体育館と武道場の計画である。
グラウンド(運動場)の広さの確保と、
体育館の大空間と武道場+地域連携スペースの構造的なバランスを考慮し、
一階に武道場+地域連携スペース、
二階に体育館(アリーナ)を配置する半ピロティの建築計画とした。

 

 

外観・渡り廊下をみる

 

 

 

二階に配置したアリーナからは
南側のプールを介して公園の緑を借景として臨み、涼風を呼び込む。

 

 

1F  武道場+地域連携スペース

 

 

 

グラウンドに面した体育館の半分のボリュームのピロティ空間は、
学年集会や雨天時の部活動や授業に利用、
また体育祭等のイベント時には屋根付きの観客席となるなど、
多目的に利用するコミュニティ空間として機能する。

 

 

 

 

 

各階にはそれぞれエントランスを配置し、
校舎棟の二階とブリッジで繋ぐことにより生徒たちのスムーズな動線を確保した。

既存体育館の前庭にあった、卒業生による記念樹や記念碑は校舎中庭に移設し
これまで受け継がれた歴史や記憶を繋ぐようにした。
また、アリーナにはめ込まれた琉球ガラスをはじめ、
ピロティに配置した知花花織をイメージした帯状のタイルや石積みのヒンプンなど、
子どもたちに地域文化の存在を伝える思いとして採用した。
ここで学び巣立っていく子どもたちの、記憶に残る体育館となることを願う。