敷地は宜野湾市真志喜（マーシー）の住宅振興地。
この地域はかつてターブックワァ（田園地帯）だったが、
区画整理が進み周辺ではさまざまな建物が建ち、
今も建設ラッシュが続いている。
ゆとりのある前面道路も今後の道路開通にともない、
交通量が増えてくることが予想される。
新しく出来ていく街、通りに対してどう建築をつくっていくか。
住宅の構成とともに大きなテーマとなった。
正面外観、ナーへと続くアプローチ露地
幸いにも敷地にゆとりがあったため、
道路から建物を一部セットバックさせ街の余白として残した。
ナー（庭）へと続く玄関土間・和室・デッキ
至る所に外部を内部に取り込む仕掛けをし、
ナーとの一体感、光の移ろい、風の流れを感じられる空間をめざした。
プライベート棟１階
和室、リビング、プライベート空間のある３つのボリュームを並べ、
通りからのリズムをつくり、
リビング棟には白い版の屋根を浮かべ、
通りとゆるやかにつなぎ空を切りとった。
プライベート棟２階・ルーフテラス
完成後、徐々に緑が増えつつある。
今後も両親とともに植栽を楽しみながら育てていくそうだ。
さまざまな余白が緑でうめられ、
住宅、街、通りに潤いを生む住宅となっていくことを願う。
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