北中城の家Ⅱ ~木造大屋根の家~

敷地は北中城村熱田の海に近い農振地域の中にある。
施主との出会いから5年、農振の開発に時間を要し、
その間、見学会(オープンハウス)等で、お互いのイメージをかためつつ、
じっくり話し合う事ができたのは幸いである。

農振地域(ウージ畑)海(二ライ・カナイ)小住宅(ローコスト)沖縄(エコ住宅)をキーワードに、
プライベート棟とパブリック棟の小さな2つのコンクリートBOXの上に
海へと延びる木の葉状の木造大屋根を架ける混構造のイメージを提案した。・・・・

 

 

 

やさしく視線を遮る木のルーバーと家族の思いがつまった玄関戸

 

 

 

涼風、光を内部へと引き込む土間リビング

大屋根の木造架構のダイナミックな吹抜の土間空間は広がりを感じ、
外部テラスのウィングドアを開放すると、
内部・外部が一体の空間となり、各諸室に光と風を運ぶ役割を担う。
土間と板間の段差に仕掛けられた風の道(風ごたつ)や、
可動式BOX収納(ベンチ・テーブル)は、家族の団らんや生活の中心として機能する。

 

 

 

キッチン・ダイニング・和室

 

 

 

ルーフテラス・ロフト

プライベート棟の屋上に配されたルーフテラスは、
海へと開かれ勝連半島・津堅島を望み、二ライ・カナイへと意識を繋ぐ。

 

 

 

 

 

 

北中城の家Ⅱ 見学会報告