与那城西原の家 ~世代を繋ぐ赤瓦の家~

「祖父から受け継いだ土地に家族の為の家をつくる」
そんな思いを具体的にさせてくれたのは赴任先で過ごした竹富島である。
島で沖縄の伝統建築にふれる機会に恵まれ、その修復作業や大工さんの話を聞くうちに、
幼い頃の原風景と自らの家づくりを重ねていく・・・・・

受け継いだ土地を生かして次の世代に繋いでいくこととは・・・・・

 

 

<リビングとアマハジデッキ>

 

 

<各諸室>

 

 

施主の要望は、沖縄の民家のイメージをベースに
現代の生活にマッチした家族を中心としたプランニングと
エコをキーワードに風土に根付く住まい。
家は、買うものではなく作るもの。
手のあとを家族で残したい。
その思いから屋根の漆喰シーサー、
建具のガラス、棟札(紫微鑾駕)、座卓を作り、
ポスト、表札もこれから手がけ、
庭の芝張り、植栽、石積みは休みを利用しながら、
よんなーよんなー時間をかけながら家づくりを家族で楽しんでいく。

受け継いだ土地に思いを形にしていくことで家に愛着が湧き、
家族が笑顔で健やかに住まうこと。
生かしていくこと。繋いでいくこと。
それが、ご先祖さまと土地への感謝の気持ちとなり恩返しになることだろう。

 

 

 

 

子ども達がデザインした琉球ガラス