計画の中で重要になったのは、
2世帯(母親のための1ROOM)という家族構成
そして、施主が一番こだわった沖縄らしい住まい。
敷地の東側を流れる川と隣接する公園との関係であった。
沖縄らしさの表現として、
赤瓦等の素材を使うだけにとどまらず、
開放性のある内部と外部が連続する空間構成をベースとし、
風の抜ける外部空間での生活をテーマとした。
外観をみる
3つのレベルに配置された外部空間は視覚的にも連続し、
家族団らんの場、子供達の遊び場、宴の広間、
そしてカチャーシーの舞台、客席となり多様な生活を内包し、
家という小宇宙の核となり、風が通り抜け、
星が降り注ぐコミュニティの広場として存在している。
アプローチ・玄関
リビングから連続するウッドデッキはこの家の中心に配置され、
各諸室に風を流す役目だけではなく、
日常生活の場として機能する。
L・D・K、デッキをみる
2階プレイルーム・寝室をみる
2階に配置されたテラスの東屋は母親や子供達の狭い室内の役割を担い、
世代間の交流の場となることを期待している。
ルーフテラスからは川、
そして、微かにみえる海と神々の島(久高島)を望む。
先日、この家を訪ねた。
東屋にはよしずがかけられ、
おばあちゃんが設計中に生まれた孫をあやしている姿がみられた。