国頭村辺士名部落は、中心集落のニシンダ、
集落の基となった山手のウイシマ、西側のハニクの3つの集落からなり、
中心地には公的機関や商業施設が並び、
村の人口の25%を占めている。
今回の計画は“やんばる”というキーワードをコンセプトに
〈 住空間の開放性 〉と〈 集落との関係性 〉を意識した。
以前の敷地
敷地には、ニシンダのはずれの海側に位置し、
周辺の屋敷には防風林のフクギを見ることができる。
前面道路は辺士名小学校と国頭中学校を結ぶスクールゾーンとなっているが、
かつてのフクギ並木は消え、
ブロック塀に囲まれた味気ない通りが残されている。
完成後の外観
前面道路に面したブロック塀を撤去し、通りへの圧迫感を抑える。
敷地内の緑は通りと共有され、広がりのある空間となる。
こうしたポケットパークのようなオープンスペースを設けることにより、
子供たちや地域の住民たちが目をとめ足をとめ、
交流がうまれる・・・
半戸外のアマハジテラスと段上のデッキをみる
開放的なL・D・Kと和室
各棟のプレイルームとプライベート棟
ルーフテラスをみる
伊江隆人さんの手による床の掛け軸と
稲嶺盛吉さんの手による手洗い鉢
かつてのスージ小(ぐゎー)のイメージが、
この住宅をきっかけによみがえることを願う。