室川の家 ~三世代をつなぐ家~

敷地は、賑やかな国道から少し奥まった、古くからの住宅地にある。
周囲には隣家が迫り、密集地ではあるが通りの喧騒は届かない、静かな環境である。
この地に、母と子・孫、三世代が住まう家を計画した。

 

 

 

外観・駐車スペース・アプローチ

周囲からのプライバシーを確保しつつ、外気を有効に取り入れるコートハウスを提案。
建物をL字型に配置し、有効ブロックのスクリーンで視線を遮りながら、
風の流れや光の入り方などに配慮した。

 

 

 

ナー、リビングと連続した和室・土間玄関を見る

共用のLDK・和室・水廻りは1階へまとめた。

 

 

 

1階デッキと各諸室・庭園を見る

祖母の寝室はデッキを挟んで同じく1階へ配置。
家族が毎日使用し、
集う空間とデッキを介してお互いの気配が感じ取れる。

また、1階の祖母の部屋やデッキからは、
以前の住まいから植え替えた木々が形作る、美しい庭園が見渡せる。

 

 

 

2階デッキ・図書室

2階は各寝室となっており就寝時刻の違う祖母に配慮して、小さなシャワーを設けた。
庭を見下ろすデッキは、夏場は格好のサブ・リビングとなる。

 

 

 

 

 

仲の良いご家族が祖母を囲み、にぎやかな生活がこれから始まろうとしている。