区画整理された住宅地に建つ、3戸の共同住宅と多目的ルームの計画である。
隣には10年前に完成した施主の住まいと2人の娘家族が暮らす2戸の共同住宅がある。
今回の計画では、既存の建物との調和と連続性を意識し、
計6戸の住まいの集合体として個々のプライバシーを確保しつつ、
「向こう三軒両隣り」の長屋的コミュニティを作り楽しめる住空間を目指した。
核家族化が進み、隣人との近所付き合いが無くなりつつある現代、
かつての長屋的コミュニティは世代間を超え人々の心をケアする。
10年前にイメージした”ひとつの場所にみんなで暮らす”。
またあらためて、家族と共に成長し、進化していく空間が生まれた。
1階に配置した施主家族とみんなでシェアする多目的ルームは、
施主の奥様が企画する料理教室や、
ご主人・子ども達の模合等のパーティールームとして、
また親せきや住人の来客用のゲストルームとして多種多様に利用される。
長屋A アプローチと内観
LDKは光庭(コート)と連続し、内外一体の空間となる。
長屋B、C アプローチと内観