永年住みなれた住まいの老朽化により愛着のある地域から
長男家族や娘家族が住む新しい地域(コミュニティー)に居を移すことになった・・・・・・・・・
夫婦の終いの住まいとして、小さいながらも子どもたちや孫たち、
近所の人たちが楽しく集える住まいを大きなコンセプトとして捉えた。
沖縄の民家に見られる、
一番座・二番座の和室と半戸外のデッキスペースから庭へと開放的につながるプランは
家族や地域の人たちとのコミュニティーの場として夫婦のこれからの物語の核となる。
2つの和室は本土に嫁いだ娘家族や遠方からの来客のゲストルームとして機能する。
パブリックゾーンとプライベートゾーンは幅のある光の廊下(ギャラリー)でつなぎ
水廻りを含めて将来、車椅子の生活動線にも考慮したバリアフリー住宅を提案した。
娘たちも独立し、しばらくの間とだえていたひな祭りを、
来年の春には孫娘たちのために一番座にお雛様を飾るのを楽しみにしている。