ぐしかわの家 ~ムイに抱かれた家~

 

大きなホルトノキのある森(ムイ)。
鳥がさえずり、涼風がそよ吹く。

敷地は、この森に隣接する傾斜地である。
ホルトノキを家のシンボルツリーとし、傾斜地をどう生かすのかがテーマとなった。

 

 

 

南側外観を見る

周辺の建物やこの森と土地との関係から、
森に開かれ、傾斜地に埋め込まれた住宅をイメージした。

 

 

 

アプローチを見る

住宅への入口となる大壁が2m切り下げた土を受け、
門をくぐると地下に降りていく様なアプローチを生み出す。
また、この大壁が切り下げた土地の記憶として、
地層模様の土壁となり内部の玄関を演出する。

 

 

 

ルーフテラス

埋め込まれた住宅の屋根は「海が見えたらいいなぁ」という家主さんの思い、
また「生り島」へ精神的につなぐという思いから、
登る屋根として階段状にした。
住宅全体の屋根は第二の庭(地形)としてさまざまなアクティビティを期待する。

 

 

 

リビング・和室・子ども部屋を見る

内部でもこの階段状の屋根は天井として、
吹抜け、子供部屋、ロフト、とダイナミックに展開する。

 

 

 

「版築」風に仕上げられた玄関の壁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竣工間近に友人達で行った石積み。
家主さんが子供の頃に父親から聞いたユイマールの記憶を、
精神を、新しい世代へ伝えたいという思い。
住まいはつくるもの。
住まいがモノとして買える今、
忘れられつつあるものが見えた住まいづくりとなった。

 

 

 

ぐしかわの家 見学会報告