暑い日差しを遮るアマハジ、
赤瓦の軒先、
木の持つ優しい肌触り・・・
先人たちの知恵がつまったウチナーの民家をイメージし、
思いを共有し合えたことから、
この住まいづくりがスタートした。
夕景外観を見る。黄色壁の前は駐車スペースになる。
通り土間を見る
敷地は、南に1.4m程上がった幼稚園の園庭に隣接している。
ナーとデッキを囲むフレームは、園庭からの目隠しと、
ナーを精神的に内部化する機能を持つ。
玄関とナーを結ぶ通り土間は、
訪れる人や風の通り道であり、
畳間とリビングを繋ぐ居室の一部でもある。
内部空間[リビング・畳間・キッチン]
普段は仕舞われた格子戸や障子戸で、
畳間を “ 離れ風 ” に間仕切ることができ、
多様なシーンを演出する。
階段状から書斎・ブリッジ・吹き抜け空間を見る
竣工に伴なって開かれた見学会では、
通り土間に面した畳間の敷居に腰掛けて談笑する親子の姿が見られた。
内部にありながらも、
外部のようでもある、
かつてのアマハジのような使われ方。
これこそ、この家の中間領域としての通り土間の在り方が見えた光景であった。