区画整理地に建つ、4世代が住まう2世帯住宅である。
施主一家が古くから親しんできたこの地域も、
区画整理に伴ない市街化が急速に進んでいる。
長年住み慣れた地から程近いこの土地へと、
新たな住まいづくりがスタートした。
外観をみる
全面道路からの視線を遮り、
1階親世帯のナーを内部化するため、
道路と平行に1枚の壁を配置した。
この壁に組み込まれ曲線を描く杉板のルーバーは、
通りに対しての閉塞感を和らげ、ナーに涼風を吹き込む。
壁の上部には、
2階子世帯のリビングと連続するデッキを内包した、
2層の高さを持つボックスがせり出し、
コンクリートの持つダイナミックなボリュームが演出されている。
1F 親世帯
2F 子世帯
模型写真。庭(ナー)は親世帯・子世帯ともアクセスしやすい
アプローチをそれぞれ別に設けながらも、
内部階段で結ぶ安心感。
内部階段は、屋上に設けられた共有の芝のルーフテラスへ続き、
夏は夜空に咲く花火を眺めたりと、
4世代の楽しい交流の場となっている。