キソ・カベを鉄筋コンクリート造、
屋根を木造とした “混構造” の住宅である。
軟弱地盤における建物の軽量化と、
何よりここ沖縄の「暑い夏をしのぐ」手法としての “混構造” である。
南側外観。
深い庇が影をつくり、赤瓦が青い空に映えている。
コンクリートはいったん熱を持つと冷めにくく、
夜になっても室内に熱を放出する。
これに対し〈木造小屋組+瓦葺き〉の屋根は、
昼間の太陽熱を蓄えることなく、
また木の呼吸作用により室内の調湿効果も得られる。
リビングとナーを結ぶデッキ(雨端 ~アマハジ~)には、
大きくせり出した庇(ひさし)が深い陰をつくり、
室内への日差しを遮っている。
リビング・和室をみる
新築祝いの様子。
多くの人がナーで語らう姿がみられた。
この住宅は、
こうした先人たちの住まいづくりの知恵を取り入れた住まいです。
外と内はゆるやかに繋がれリビングには光と風が流れます。
家主さんは自然と対話出来るこの住宅を山木満貫邸と名付けました。
ナーには緑が生い茂り
訪れるひとがデッキに腰掛け語らう姿がみられることでしょう。