アートギャラリーの家 ~土地の記憶の再生~

この住宅は美術教師を勤める施主のアトリエと住まいである。
退職後は、アートギャラリー&サロンとして、
美術仲間や教え子、
友人たちとの交流の場となるよう計画された。

 

敷地周辺は、
南西側に“メーデー井(ガー)”という湧き水があり、
かつてはターブックヮ(田んぼ)がなだらかに広がる水田地帯であった。

 

 

水場(井:カー)は地域に住む人々の生活の拠所であり、
コミュニティ形成の場としてその役割を担っていた。
しかし都市化の波は「区画整理事業」という名を借りて、
こののどかな田園風景を一変させ、
画一的に宅地化し、
人々の拠所として井(カー)の存在も忘れさせてしまった。

 

 

 

 

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